=大使館まで上京する手間なく出生届をドイツへ提出できる裏技=
=大使館まで上京する手間なく出生届をドイツへ提出できる裏技=
(日本人とドイツ人のカップルから子供が日本で生まれた場合)
注意点!
公証人による認証は、例えば米国の場合はドイツ大使館も一つの代替策として推奨していて、だいぶ正式で確実な方法ですが、標準ではないので提出先のOKを必ず、先にもらっておいてください。また、⑤の書類(ドイツ国内のもの)は、実例では提出先から「普通のコピーでOK」の了解を得ておきましたが、認証コピーでなければならない場合は、ドイツ公館かゲーテインスティテュートから必ず認証を受けてください。
①戸籍謄本の手配
- 出生を日本の役場に届出
- 出生(&父母の婚姻)を記載した戸籍謄本を役場から入手(念のために2部)
②申請書の作成・認証
- 国外出生の登録申請書を入手、記入
- https://japan.diplo.de/blob/909534/7e1c2906a491ddd0401225ec64292aea/geburtsanzeige-antrag-data.pdf
- いくつか変更が必要なので要注意!
→1ページ目 「Botschaft Generalkonsulat Konsulat Honorarkonsul der Bundesrepublik Deutschland in」
→6ページ目 「und Beglaubigung durch die deutsche Auslandsvertretung」
上記2点削除(二重線などで)
「Die obigen Unterschriften beglaubige ich aufgrund der vor mir erfolgten Vollziehung.」
上記1点も削除(二重線などで)
それ以下も全て削除
- 公証人による認証を取得
- 最寄りの公証人とアポを取る https://www.koshonin.gr.jp/list/
- 公証人に「外国文認証」の手続きをお願いする https://www.koshonin.gr.jp/business/b07_2/ (費用は通常11500円)
- 念のために、父母のパスポートが有効期限内であることを確認
- 父母が公証人にパスポートを提示し、ドイツ語の申請書に署名(サイン)
- 署名認証と法務局確認をもらう (画像1)
③アポスティーユの取得
- 戸籍謄本と記入・署名・認証済み申請書に対してアポスティーユをゲット
- アポスティーユ申請書 https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000472868.pdf
記入例 https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000472871.pdf
- 書類を外務省に送り込む https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000551.html
④認証翻訳の取得
- アポスティーユを付けた①と②にそれぞれ認証翻訳を付ける
- 流れの説明やアドバイスは、https://www.zucchi-translations.com/からチェック、メールでご連絡
⑤その他の書類を揃える
- 兄弟(いる場合)の出生証明書(あればドイツのもの)
- 父母のパスポートの写し
- 父母のうち、ドイツ国籍の方の出生証明書の写し
(日本人の方は上記の戸籍謄本で出生を証明可能)
⑥提出
- ④と⑤の書類を揃えてドイツの提出先まで送る
- 最近、DHLはミスが多く信頼度が落ちています。EMSはドイツ国内でDHL扱いなので、極力避けることをお勧めします。「普通郵便(航空)」に「国際書留」を付けておくと安心でき所要時間も通常早いです。
⑥清算
提出先に届いたら、手数料を確認→送金
⑦受領
- 出生届などがドイツの住所に届く→転送してもらう
- 日本まで直送してくれる戸籍役場も少なくない
タイムライン(実例)
①出産9月1日→届出9月7日→戸籍謄本の取得28日
②申請書ダウンロード9月25日→作成・記入完了28日
③ドイツの役場と相談9月25日→流れの最終確認9月28日
④公証人役場への連絡9月28日→アポ取り9月30日→認証手続き10月2日
⑤アポスティーユ申請書手配9月28日→作成・記入完了10月2日→①と②とまとめて発送10月3日→アポスティー付き書類の受領10月8日
⑥その他の書類を自分の記録からコピー(認証不要と提出先からご快諾)9月30日
⑦認証翻訳の取得10月10日
⑧書類一式の発送10月10日→ドイツでの受領10月20日→受領確認10月27日→手続完成のお知らせ11月6日→手数料確定12月10日(77.20 EUR)→手数料送金12月10日→完成書類の受領12月20日
Q これで時間短縮になったか?
A 所要時間はまる4ヶ月に近く、意外と時間もかかったが、公館を経由するケースよりは書類が早く手に入ったと思います。拘束時間も、赤ちゃんを抱えてまる1日を使って上京するのより、合計数時間で手続きができました。
Q 料金は安くなった?
A ケースバイケースでしょうが、今回は25000円以内ということで、それほど高くも安くもなっていません。でも、上京の諸費を入れると、だいぶ安く済んだと思います。
ドイツの提出先の理解さえ得られれば、絶対お勧めできる方法です。